花火黒玉とその対応


花火大会は花火を打ち上げて終わりではありません。花火大会の翌日以降も花火の黒玉による事故等もたくさん発生しています。花火業者に「絶対に黒玉をおとすな」と要求しても努力は行なっているものの、現状の技術や体制では無理と言わざる得ません。保安距離を確保する理由の一つに黒玉が落ちても災害が発生しないように。という意図もあります。ここでは、黒玉についてや、万一黒玉が見つかった場合の対応などを記載してみたいと思います。
黒玉とは何か?
黒玉は球状の打上煙火が上空で開花せずに、不発のまま地上に落ちたもの。といえますが、ここでは何らかの原因で煙火に着火せず地上に落下した花火玉やその部品。と言う事にしましょう。つまり球状の花火玉ばかりが危険ではなく、その花火玉の部品が燃焼せずに落下しても危険度の大小は別にして考慮しないといけない訳です。 黒玉は一般的に落下して数分経過したものは、再度自分で着火する事はあまりありません。またほとんどの場合その玉自身の導火線に火が着かなかったものが多く、一度雨でも降れば濡れた状態の導火線からはやはり火は入りません。落下してから時間の経過したものは、点火するか分解しなければ、おおよそ爆発、燃焼はしないと考えて良いでしょう。

黒玉を見つけたら?
花火大会の翌日などに、黒玉を発見したらどうしたらよいでしょうか。黒玉は自然には再着火しにくい事は先に書きましたが、やはり危険な物であることはかわりありません。確実で簡単な事はやはり、
バケツに水を入れて黒玉をその中に浸し、花火業者に連絡すること。
でしょう。一般の人が見つけた場合はやはり水に浸して、警察や消防、主催者などに届ける事が確実です。触るのが恐いと思われる場合はそのままにして、落ちている場所をやはり警察や消防などに通報してください。この時、場所は出来るだけ正確にお知らせください。また可能であればなにか目印を置いてもらえれば二重丸です。 黒玉かどうか解らない場合は、やはり黒玉と同じ事をとりあえず行っておいて下さい。そして花火業者に来てもらい見てもらって下さい。

絶対しないで!!
花火玉は夜空に美しい花を咲かせますが、黒玉はただの凶器でしかありません。火をつけても決して美しくはありません。また何の役にも たちません。以下のような事は絶対に行わないで下さい。
◆決して火をつけないで下さい。
◆決して分解しないで下さい。
◆不用意な衝撃を与えないで下さい。
◆そのまま放置しないで下さい。
◆保管は盗難等に対して厳重にして下さい。

黒玉にはどんなものがあるか。
黒玉と一口に言っても、色々な形状、大きさがあります。玉と呼べるのは、直径約7.5cm、9cm、12cm、15cm等にの球状のもので真っ黒ということはなく、肌色のクラフト紙が所々ススで黒くなっている程度のものです。球状の玉に1本だけ、導火線が出っ張っています。この導火線は直径が約5mmほどで長さが約10−15mmくらいです。重さは大きさによって異なりますが、約150gから1kg位でかなりズッシリしています。 花火玉の中の部品がやはり上空で点火せずに落下している事もあります。チョット大きめの「らっきょう型」(右の写真)でやはり前記の導火線のついているもの、親指くらいの大きさでやはり導火線のついているものなどがあります。小さくても強力な火薬を使用していますので、花火玉と同様に扱って下さい。(実際に呼ばれる黒玉の中には入りません) パチンコ玉くらいの黒い粒(火薬の固まりなので本当に真っ黒)が落ちている事があります。花火玉の花弁を作る「星」と呼ばれるものです。爆発はしませんのであまり心配ありませんが、火をつけるとかなりな勢いで燃焼しますので注意が必要です。

黒玉を見つける
黒玉はどの辺に落ちるのか。と言いますと、およそ花火の玉皮等がたくさん落ちている所でしょう。黒玉探しは風の強さにもよりますが、保安距離内で風下を重点において探すと効率良くできます。ただ風下ばかりに黒玉があるとは限りません。花火の玉は発射されてから、真上だけでなくてまがって打ちあがる場合も多く、保安距離内は確実に一通り発見に努める必要があります。黒玉事故も花火事故の一つとなります。花火大会は黒玉の心配が無くなるまで終わりません。



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