花火情報館





花火玉は、1982年くらいまで日本からアメリカやヨーロッパに盛んに輸出されていました。しかし円高が進行するにつれその数は減少し、いまでは非常に少なくなっております。逆に1993年くらいから、中国からの輸入が急増しています。これは、日本のいくつかの花火メーカーが安い人件費を求めて中国に進出し、ほぼ日本の技術で生産させているものです。かなり良い物も出来てきているらしいのですが、中国4000年の歴史に苦労しているメーカーも有るようです。ただ、中国の花火工場事故が日本の進出と共にあまり話を聞かなくなったのはやっぱり良い影響を与えているのでしょうか。そんな中で、現在花火玉は供給過剰ぎみになっているという話も聞きます。
日本の花火メーカーもコストダウンを一生懸命考えていますが、物が物だけに手を抜けず、また高い人件費に悩まされているのも事実です。花火の主催者や花火を楽しむ側としては、安全で良い花火が安くなれば言う事がありませんが、また花火師としても努力はしておりますが、現実はまだまだ厳しいものがあります。
中国製の花火玉は、主に小さい玉が多く輸入され大きい玉はあまり輸入されていません。今のところ中国玉は日本製に比較して「盆が小さい」(上空で開花した時にその広がりが小さい)と言われています。小さいのですが、花火は1年に1度くらいしか見ませんし、日本玉と比較しないとなかなか解りません。日本玉と中国玉を一緒に打ち上げると、一目瞭然ですが...。また、日本玉の特徴であるメリハリ(パッと咲いてパッ消える)が無いという人もいます。

中国玉(3号位までの小さい物)も随分良くなってきたみたいですね。黒玉が減ってきている様な感じがします。でもまだ日本の物と比較すると割が弱くて、当然盆が 小さい。そのためにだらだらした感じは否定できません。中国玉で構成したスターマインはやっぱり「キレ」が足りない様な印象を受けます。5号以上はまだまだという感じです。 花火の業界も玩具花火製造は中国に製造をほとんどお願いしている状況で、すでに空洞化しており、花火玉も段々そんな風になるんでしょうか。玩具花火が近頃人気が無いのはそん な原因もあるのではないでしょうか。子どもの数が少なくなっている事もあるでしょうが、テレビゲームが大ヒットしているのも影響しているんでしょうが、実際、花火があまりお もしろくないのではないか。などとも思ってしまいます。今年は日本の玩具花火が奮起することを期待したいと思います。



中国玉については近頃あまり話に出てこないような気がします。実際その輸入数もあまり大幅な増加は無いようです。特に昨年は大幅に減少した ようです。理由は色々あるのですが、まず日本の市場が頭打ちになってきた。そして中国の物価も上昇し苦労の割にはメリットが少なくなっている。やっぱりあまり 良くない。などの理由でしょう。昨年は事故が少なかったのですが、中国玉の事故がありました(黒玉がお客様の中で爆発)。中国からの輸入も多くの業者が 行い始め、素性の不明確な、十分安全性を検討されていない玉が入っているという話も聞きます。中国玉を使用しないで花火大会が実施できれば良いのですが、 どうしても使用する場合は、日本の技術で製造されているかどうか位は確認する方が懸命でしょう。



日本の花火業者でも小さい玉は中国製を使用する業者が増えてきたようです。 実際問題として、日本製と中国製(中国製にも色々ありますが)の花火を同時に打ち上げて比べて見れば、一目瞭然 ですが、1年に1回、中国玉だけを見ると盆の大きさや消え口、形状等が違っても分からないのでしょう。ですが今のところ、中国 玉を多用した花火大会は迫力とメリハリ感に欠けるようです。割が弱く(花火玉を爆発させる威力が弱い)、盆が小さい(花火玉が ドカンと開いた直径が小さい)ので迫力が無く、その為に大きく見せようとすると星がダラダラと燃えることになります。概略です が、日本製の玉よりもワンランク小さな玉と同じレベルの盆の玉が多い様です。



このページではこの所、中国の花火生産ばかりが話題に上がっていますが、今年もやはり中国花火についてになってしまいます。 中国の花火玉には大きく分けて2種類あると以前書きました。日本の技術や目、生産管理がなされている物、そしてそれらを真似た 中国の花火工場(多くは玩具花火や爆竹の工場であった)による生産品。このところ、後者がだいぶ日本に輸入されているようです。 それら2つの種類の花火玉には雲泥の差があるのに、中国の花火は皆同じである、と考えると大変なことになってしまうような感じが します。中国内においても経済がいささか加熱し、所構わず売ってしまえ的な感じもあります。幸いにして大きな玉は少ないようですので 直接、大きな事故につながるケースは今のところ少ないようですが、注意しなければならないことの一つでしょう。
花火の消費には 火薬類消費許可を取得するようになっており、その申請書類には煙火等の生産業者を記入する欄があります。本来ここには中国製の 煙火であれば中国の生産工場の名前を書くべきであると思います。花火の輸入は他人に大きな迷惑をかけない商品の輸入とは根本 的に異なりますので、特に主催者の皆さんには花火屋任せにしないで熟慮する必要があります。



さまざまな業界で中国や東南アジアからの輸入の増大や親会社の海外進出に国内の産業空洞化が非常に早いペースで進んで おります。花火の業界でも先の例に漏れず3号玉くらいまでの小さな花火玉は随分外国製が増えているようにも聞きます。小さい玉 は外国製、大きな玉は日本製という風潮ができつつあるようです。ただ昨年までの数年間で外国製の花火玉は飽きられつつある、と いう話も聞いています。日本の花火製造業者も指を咥えて見ているだけではありませんので、外国製の花火と日本の花火との価格 格差も縮まってきているのでしょう。人件費の高い日本ではコスト削減が、諸外国の花火は品質向上とその不変性(輸入品は品質の 変化をすぐにフィードバックできない)が今後の大きな課題となるようです。






近年の花火大会はまさに大量消費時代で、一昔前には考えられない程の量の花火を打ち上げます。1万発とか、1万数千発とかは近頃良く目にします。お客様の受け がよいのでしょうが、1玉いくらと考えますと、もったいない気がしないでもありません。でも何十万人もの人が見るんですからと考えるとなるほどとも感じます。ただ大量消費、 大観客はそれだけ何らかの事故の確率も増すと考えられますので注意したいものです。また、花火の季節が夏の短い期間の土日に集中しますので花火業者も大変忙しく、悩みの種 です。主催者の皆様には他の季節の花火も検討して頂ければ、嬉しく思います。大量集中から少量分散型への移行も頭の角に置いて頂ければ幸いです。



昨年幾つかの花火大会が風の影響で中止になってしまいました。安全を考慮しての対応ですが、ここで主催者と花火業者との間に中止補償の話が 浮上します。花火大会の場合、昔から花火の中止は考えられませんでした。延期を繰り返して絶対実施してしまうものでした。ですからさほど中止補償という話は出なかったの ですが、準備は全てできてからの中止は、主催者も花火業者も本当に困ってしまいます。前もって中止の際の取り決めをしっかり交わしておかないとまずいね。 と近頃煙火協会でも話になっています。中止の際に花火玉は残り次回に使えますが、大きな大会になりますとそれ以外の準備の費用も莫大なものになってしまいます。もちろん事 前に取り決めを している所もたくさんあると思いますが、今年はその辺の事も考えないといけなくなってくるかもしれません。



経済状況が厳しい昨今ですが、昨年同様に主催者の方はスポンサー集めに苦労しそうな気配らしいです。しかし、住民のためになんとか実施にこぎ着けたいと頑張る 主催担当者の皆さんは頑張っています。花火情報館の「花火緊急アンケート」でも78%の人が、景気が悪くてもなんとか花火大会は実施してほしい。と望んでいます。 事がお金のことですので、勝手な意見ですが、なにとぞ宜しくお願いします。多くの人たちが花火を待っています。



今年は7月にサミットが実施され、沖縄ではたくさんの警察官が警備に出向くそうです。と言うことは花火の 警備が、手薄になってしまうのでは、、、。などとも考えられますが、早めに地元警察との打ち合わせを行なっておく必要 があるでしょう。また、2000年ということで新しいイベント等を請け負う花火業者も出てくると思いますので、早めに 計画し、準備することが必要です。



近年の規制緩和の影響を受けて花火の消費許可についても、都道府県から地方自治体に以降するようです。埼玉県は 2001年2月、消費許可をする各消防関係者を集めて講習会らしきものを実施しました。この規制緩和は簡単に言うと 「花火大会は地元で責任を持ってやりなさい」という事であると思います。色んな面で良い方向に動いてほしいとは 思いますが、花火屋、主催者、地元消防、警察等が今までよりも親身になって事に当たっていかないと、厳しい面が出て くるかもしれません。



主催者にとっても花火業者にとっても花火大会の夏への一極集中は頭の痛い問題です。昨年いくつかの花火大会で 夏に天候不順で実施できずに、秋に入って実施したところ、気候も良く、日没が早いので早い時間から始められ早く 終了できてその上、お客様が町のレストラン等で飲食をして帰る人が多くなった、という話を聞きました。怪我の功名 だった訳ですが、目からウロコですよね。花火屋も秋口であれば時間も機材も人材も十分ですので力が入りますよ。






花火大会で事故が起きると、観客や主催者の皆様に迷惑をかけるだけでなく その後の花火大会運営に厳しい条件がついてきます。花火師も最大限の注意を払っておりますが事故が皆無という訳には至っておりません。ただ近頃は、無理をしないで余裕のある花火大会運営をする自治体等もでてきております。保安距離に余裕を持ち、大量消費に向かわず、時間もゆったりと計画して実施する。主催の皆様と花火業者でこのあたりの課題を話合う必要もあると近頃感じます。
今までは、主催者の皆さんも花火業者も、安易に花火大会の玉数の競争を行い過ぎたのではないか、と考える事もあります。昨年の花火大会よりも良い花火大会にしたい、隣町の花火大会よりもすごい花火にしたい、という気持ちも理解できますが、玉数の増加に走った為にその他の努力を忘れなかったか。ということも考える時かもしれません。



花火の豪華さと安全は反比例します。簡単に言いますとほとんどの花火の場合、玉数が増えれば黒玉の発生率は高くなり、危険な事はお客様受けが良くなります。 同じ保安距離で3号玉より5号玉の方が良いのは一目瞭然ですが、安全度は低下します。安易な企画は事故の元になる訳です。 業者変更もまたしかり、今の日本の花火には業者によって大きな技術の差はほとんどありません(全然無い訳ではありません)。それは花火業者には得意な分野を持っている所が たくさんありますので、業者間取り引きが非常に活発に行われている事や、花火製造の技術が確立されて長い時間が経過していることなどによります。 「この玉はどこから買った」などと言う業者はあまりいませんが、現実はかなりの割合で花火玉の業者間取り引きは 行われています。安易な業者変更は良い結果は得られません。十分に検討して行うべきであると思います。



ある花火大会の主催担当者が自分の所以外の花火大会を見学に行き、すごく勉強になったという話を聞きました。そこで他の主催者の方に 聞いてみると、これがあまり他の花火大会を見に行ってない。主催者として他の花火大会を見学に行くという事は大変大事な事なのではないでしょうか。 できれば、見学する花火大会の主催者に連絡を取って短時間(相手は忙しいでしょうから)でも話を聞いてみたらいかがでしょう。安全面について、 演出面について、業者について、色々な新しい発見があると思います。きっと自分の花火大会に役立つことが見つかります。
どうしても忙しい人は、花火情報館の花火グッツ販売で各地の花火大会の様子を録画したビデオテープを販売していますので、参考にどうぞ。



花火大会の価格は案外分かりづらいので、主催者の皆さんも困っていることが多いと感じます。所々で非常に高い価格で実施 している花火大会の話を聞く事がありますが、すごく不思議です。花火の質、演出方法は多くの場合、たいした差はありません。 花火にも適当な価格というものがありますので、是非相見積りを取って納得するまで花火業者と打ち合わせをすべきでしょう。 相見積りと書きましたが、当然価格だけでなく企画内容もハッキリさせることが必要です。大金を使いイベントを実施するので すから皆を納得させるだけの資料が必要になるのは当然のことです。普通の花火業者であれば快く、しっかりした「企画見積り」 を提出するでしょう。説明できない企画なんて実施できる訳がありません。



花火大会にはゴミの問題が切っても切れないものになってしまいました。花火のゴミや観客が残して行くゴミの2つが大きな 問題です。観客のゴミは花火情報館でも事ある所で呼びかけておりますが、お客さんのモラルの向上を願うしかないという 所でしょう。このお客さんのゴミが花火大会を終わりにしてしまう、なんてことも考えられます。根拠はありませんが、花火の ゴミの10倍は軽くあるのではないでしょうか。花火のゴミは色々、花火業者や玉皮屋さんで考えているようですが、今の所 決定的なものはないようです。ただ、煙火のゴミは基本的にすべて土に返ります。環境問題的には特に問題は無いように 感じます。しかし、近年、人口衛星等の名称で販売されている小型煙火がありますが、中にはプラスティックを使用している ものがあるようです。これらは確実に回収すべきであると思います。もちろん今後煙火協会等で検討されることを期待して おりますが、まず、花火業者と主催者で環境についても考えなければならない時期に来ていると思います。



2001年には明石の花火大会で大変な事故が発生してしまいました。花火を楽しみにしていた子供達やお年よりが被害に あわれてしまい非常に残念なことです。各地の花火大会で実施されている対策はいろいろあるかと思いますし、ロケーションの 違いがあるので一概には言えないでしょうが、、、。花火大会の対策をいろいろ検討してみますと、人を集めたい所では花火を 良く見せる工夫をし、集めたくない所では花火を見せない工夫をしているようです。橋の欄干にベニヤ板を取りつけたり、メイン 会場では音楽を流したり、音楽に合わせて花火を打ち揚げたりと色々です。お客様がお客様の判断で移動してもらいコントロール するという事でしょうか。






仕事には信頼関係は不可欠です。信頼関係はどの様に築かれるものでしょうか。型どうりの関係でなく、主催者と花火業者の相互理解が基礎になるのではないで しょうか。主催者の皆様には、花火や火薬についての知識は専門的であり理解しづらく、また花火業者が十分に説明をしているとは思えない場合もあるようです。花火関係者が花火に関する情報を広く公開し、主催者の皆様も花火について、安全について理解しお互いが少しづつ近づく事が必要になってきている。と感じます。そんな意味でも、この花火情報館が果たせる役割はあると考えております。



花火を見る人にとって、花火大会の玉数は花火大会を選定する大きな要素です。ではこの玉数とはどの数字でしょうか。取り決めはありませんが、今の日本では 2.5号以上の 打ち上げ花火を指すのが普通です。1万発と発表して、後で花火の星の数も数えるんだ。では説明になりません。見物に行ってガッカリするような玉数の数え方をしてしまうと 翌年さみしい花火大会になってしまいますし、市町村の信頼まで落としかねません。
中には、業者から花火玉の数を知らせてもらっていない主催者もいます。50万円のスターマイン何台とかでも別に問題ないのですが、契約は玉数で取り決めすべきであると 思います。花火業者は契約上、花火の現象を売っているのではなく花火の玉を売っているのです。それを主催者が購入し、花火業者が打ち上げも請け負う事になります。 花火の現象の話はその後になります。



「販売する側と購入する側に取引する物の知識の差が大きい場合は、販売する側に詳しい説明をする必要がある」のが、商取引の基本である。と いう話を聞いた事があります。花火の場合はどうでしょうか。この場合に当てはまる場合が多いのではないでしょうか。花火業者はもっと説明しましょう。主催者 ももっと説明を求めましょう。安全な花火大会を行うための第一歩ではないでしょうか。



何故花火大会は毎年同じなのでしょうか。理由を考えてみますと、「1年に1度しか見ないので昨年の花火 大会を覚えていない」「安全確保上、業者、内容等を変更しないほうが良い」「業者、内容を変更することは業者、主催者 共に大変である」などが、考えられます。全部とはいいませんが、何か変えてやらないと花火も変わらないことは明白です。 世界中が大きく変化する中で花火だけが、今までのままでは良い方向に行くとは考えられません。



難しい問題ですが、主催者の花火担当者の任期は短くないでしょうか。2年か3年でほとんど変わってしまいます。行政側の問題が発生するので止むおえない 事かもしれませんが、もう少し長くして頂けないものでしょうか。時々お目にかかるのですが、担当の方が非常に花火好きで花火について色んな事に詳しく、 そんな方もおります。大体そんな方が担当をしていると花火大会はお客様を満足させるようです。2,3年では花火の大変な所だけ感じて交代ってなってしまう ような気がします。花火大会を運営するって事は何より楽しいことであると思うのですが。






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