くらしの危険NO-219(国民生活センター)


平成10年の夏に国民生活センターから「くらしの危険NO-219」が出されました。花火業者には耳の痛い内容ですが、また事故の起こらない様に努力もして いますが、危険である事には変わりありません。下記にそのパンフレットの内容すべてを記載しますので、良く読んで怪我のない様な楽しい花火にしてくだ さい。




くらしの危険・国民生活センター




花火
浴衣姿も交じった子供たちの花火遊びは夏の風物詩です。しかし一方で、花火は例年やけどの原因商品の上位 にあって、事故が少なくありません。開放的な気分が高まるだけに、一層の注意が必要です。

幼児には特に危険、重傷例も
花火(正確には「おもちゃ花火」といいます)で怪我をした事故は、1993年度から1997年度までの5年間 で297件(協力病院から219件、消費生活センターから78件)も報告されています。
怪我をした人の年齢が分かっている289件のうち、10才未満が156件と過半数を占め、10代が53件で年齢と共に減ります。10才未満の中でも、1才 35件、2才27件、3才22件、と幼い子ほど事故が多くなっています。
怪我は9割(266件)がやげどですが、それ以外では火花や破裂した破片が目、口などに入った(10件)、擦り傷や打撲を負った(8件)、視力、聴力が落ちた (7件)など、中には失明した子どももいます。やけどをした部位は、手(手首から先)が102件で最も多く、顔、足(足首から先)、腕がそれぞれ30件前後 あります。やけどの程度では、皮膚組織や筋肉まで深く傷つくやけどや、入院を要するほどの重い例がかなりあります。


こんな事故がおきています
*ケース1*
セットの中のねずみ花火。「平らな地面で1mほど離れて使用」という説明書のとおりに使った。点火後1秒ほどクルクルと回ったが、その後空中を横に飛び、 3mほど離れていた子ども(男)の腹部を直撃。衣服が3ケ所焼けて、ひどいやけどを負った。(卸元が在庫品をテストしたところ、裏返しにおいた状態で 着火すると半数が空中に飛んだ。また5m以上はなれるように表示することになっているのに表示がなかった。)(95年)

*ケース2*
3才の息子が、手持ちの筒状の花火をしていたら、火をつけた側でなく持ち手側が暴発し、指にやけどした。重度のやけどで3週間以上の治療が必要といわれた。 花火はSFマーク付き。(97年)

*ケース3*
子ども会で配られた花火。爆竹の様な音のするものではなく普通の花火なのに、弟の花火が4分の1くらい燃えたところで突然大きな炸裂音がした。隣にいた姉と 2人耳がキーンとなり、翌日もその感覚が治らない。医者には症状が治るまでに1週間くらいかかるといわれた。(メーカーは、花火の火薬の詰めかたが甘かったため、 着火したとき残留ガスが隙間にたまり、それに引火して爆発した音で、たまに起きる現象だと説明している。)(94年)

*ケース4*
子ども会で配られた花火。爆竹の様な音のするものではなく普通の花火なのに、弟の花火が4分の1くらい燃えたところで突然大きな炸裂音がした。隣にいた姉と 2人耳がキーンとなり、翌日もその感覚が治らない。医者には症状が治るまでに1週間くらいかかるといわれた。(メーカーは、花火の火薬の詰めかたが甘かったため、 着火したとき残留ガスが隙間にたまり、それに引火して爆発した音で、たまに起きる現象だと説明している。)(94年)

*ケース5*
5才の子ども(女)が、地域の夏祭会場で花火をもらってしているときに、火が浴衣に燃え移りやけどした。両足の大腿部に重度のやけどを負った。親も行っていたが、 ほかの人と話しているときのできごとだった。(93年)
花火の温度
やけどの程度は、皮膚が侵される「深さ」と「広さ」が関係しますが、花火によるやけどには深いやけどが多く見られます。当センターが93年にまとめた「熱傷事故 解析委員会報告書」の中に、「家庭内の熱源」の測定結果があります。それによると、電気炊飯器の蒸気吹き出し口98度、沸騰したやかんの表面200度、電気ストーブ 171度などに比べ、線香花火370度、吹き出し花火1100度以上と、花火は身の回りのもののなかでは飛びぬけて高温です。


子どもの発達行動とやけど
病院から寄せられた花火による子どものやけどの報告には、状況の良く似たケースがあります。
・線香花火の火の玉が足に落ちて、足の甲をやけどしたり、履物の隙間に入って足をやけどする(2、3才に多い)。
・火花を手でつまんだり握ったり、手のひらで受けてしまう(1才に多い)。
・花火をうまく扱えずに、腕や足に火花が掛かってしまう(1、2才に多い)。
・火の色が失せると、燃え終わって間もない花火に触ってしまう。
・ほかの人がしている花火に身体のわきなどが触れてしまう。
・火の粉が首回りや腕回りから、服の中に入って胸や腹をやけどする。
・火花や飛んだ火の粉が、浴衣やスカートなどの衣服や髪の毛に燃え移る(女児に多い)。

この中には子どもの発達と関係のある行動も多いのです。前にあげた「報告書」の中の「乳幼児の行動と熱傷」に2、3才児は「花火などはまだ扱い方が分からないので、 子どもに持たせるのは危険。大人が扱いかたを教えてもその通りにあつかえるのはもう少し先」、4、5才児で「危険に対する認識があり、教えればやけどすることなく (花火などを)使うことができる。しかし、遊びに夢中になってやけどをしてしまうことがある」とあります。


花火による事故を防ぐために
花火による事故には、花火そのものに問題がある場合と使い方に問題がある場合があります。
消費者へ
子どもが花火を振り回したり、上向き用をわざと横に向けて点火するなど明らかに使い方に問題がある場合と、打ち上げ花火が急に風で倒れた、火の粉が思いがけない ところまで飛んだなど、気を付けていても予想外のことがあります。使用前に説明書を読み花火をチェックする、水をはったバケツや懐中電灯など十分な準備をする、 そして正しい取り扱いが必要です。
後始末も慎重に。ほかのゴミと一緒に燃やして爆発した事故もあります。

事業者へ
・品質のばらつきをなくすよう、徹底した商品管理が望まれます。
・点火する表裏がわからなかった、手持ち花火と思って使ったら打ち上げ用だったなどの誤使用事故が起きています。誤使用のないような商品設計や表示が求められます。
・花火はイベントなどでバラで配られることも多いので、使い方に迷うものは袋だけでなく、ひとつずつに点火口、持ち手などわかりやすい印が必要です。

SFマークとは
社団法人日本煙火協会の安全基準検査に合格した印。国内を流通する国産・輸入品のおもちゃ花火すべてに付いています。マーク付花火の欠陥で事故が起きた場合、 対人、対物合わせて最高2億円の賠償がされます。
万一、事故になったときは、花火の燃えかすや袋を持って販売店に連絡してください。


社団法人日本煙火協会の連絡先は---東京都中央区日本橋3-7-9 古山ビル4F 電話03-3281-9871



==花火情報館・それでも万一花火で事故が起きたら==

花火を行うには十分注意する必要があります。特に小さな子ども達の事故は親が一緒にいれば防げる傾向もわかりました。花火そのものに欠陥があり事故になることも あります。そんなときはどうすればよいのか。一つの例ですが、参考にしてください。

・やけどした場合はまず、患部を流水で冷却してください。服の患部にくっついたりしている時は、服を無理に脱がせないでそのまま流水で冷やした方がよいでしょう。 その後、適切に医師等の診断を受けてください。
・欠陥のあるだろう花火の燃えかすや袋を必ず保管しておいてください。医師等にかかった場合の領収書等は必ずもらっておく。
・花火を買った店に連絡してください(これを行える様に花火は露天等で販売ができません)。日時、状況、やけどの程度、本人年齢、連絡先、該当商品名等を確実に伝えてください。


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