花火を打ち揚げてみたい、と思われる人が大変多くなっているようです。ですが、実質一般の人が 誰でも打ち揚げられる訳ではありません。花火の仕事に従事するには大きく分けて2通りの方法があり、一つは花火会社 に就職してしまうこと。花火会社は大々的にPRして募集することはほとんどありませんので、自分で目当ての会社に出向いて 相談してみましょう。あなたの熱意によってはOKになるかもしれません。ただ、一生の職にするのですから準備も必要です。 一般の方には花火の仕事は「皆目分からない」のが実情でしょう。何も知らないで飛びこんでしまうのも考えものです。
そこでもう一つの方法が、「打揚従事者」になってみるということです。打揚従事者になって一通り花火についてを勉強して それでもやりたかったら花火会社に就職するという段階を踏む訳です。この場合も花火業者に直接出向いて相談することに なります。そこで、、、、。


煙火の打ち揚げ従事者とはどんなものなのでしょうか。文字通り「煙火の打ち揚げに従事する人の」の事を言いますが、現在は色々な誤解や 間違いがあるような感じがしないでもありません。従事者は別に曖昧ではないのですが、煙火協会の発行する「従事者手帳や従事者証」が 理解しずらく、曖昧な所があるみたいです。そんな所から誤解や間違いが生ずるのかもしれません。ここでは煙火打ち揚げ従事者や従事者 手帳などについて分かりやすく解説してみたいと思います。


煙火(花火)の打ち揚げの仕事を行う人の事です。花火を製造している人も、製造はしないで打ち揚げだけ行う人も、花火の打ち揚げ現場に 行ってその準備や打ち揚げを行う人は全て「煙火打ち揚げ従事者」といいます。昔から花火業者は地域に密着した小さな業者が多く、会社の 従業員はほとんど家族というケースがほとんどでした。花火の製造は年間を通して出来ますから問題ないのですが、いざ花火打ち揚げとなり ますと、一日の勝負ですから、少ない人手では不可能なことが多く、そこで花火業者の近所の人を頼んで花火打ち揚げの準備をしたり打ち揚げ を行った訳です。仕事に専門的な事が多いので、継続してお願いすることが多く、また花火打ち揚げにも他に無い魅力もあり長い間花火 打ち揚げに従事する人が煙火打ち揚げ従事者には多い訳です。ある花火業者には親子3代に渡って煙火打ち揚げ従事者というケースもありま す。
打ち揚げ従事者は危険も多く、仕事もきつく大変な仕事です。でもそれでもやめられないだけの魅力もあった訳だと思います。そのきつい仕事の 内容や魅力は別のページに任せますが、今の花火打ち揚げ従事者の魅力は激減していると思います。以前みたいに花火を打ち揚げているんだ という感じがなくなっているんです。大玉は電気点火で行い、早打ちはやめなさい。打ち揚げ筒のそばにいないようにしなさい。打ち揚げ従 事者は打ち揚げ準備要員になりつつあります。安全を考えたらやむ負えない。と考えることもできるでしょう。でも花火打ち揚げでは熟練した 花火打ち揚げ従事者の経験が非常に重要な要素になるのです。従事者が長年つちかった目や感が必要なのです。観客の皆様の安全は打ち揚げ 従事者が確保するのです。花火の打ち揚げには非常に重要な位置を占める人たちです。

基本的に打ち揚げ従事者は、花火打ち揚げ業者(火薬類の販売営業許可を持つ)に所属する事になります。つまり花火業者の指導および監督 の基に花火打ち上げの仕事に従事できる訳です。特に資格とかは必要ありませんが、継続的に花火の打ち上げの仕事に従事するには年一度の 煙火打ち揚げ従事者講習会に出席する必要があります。従事者の仕事は年中ある訳ではありませんので、一人前になるには5年から10年は 必要です。それくらい経験をつまないと、危険な仕事だけに重要な仕事は行わせてもらえません。また、火薬類取締法によって18才に満た ない人は出来ません。

近頃では、花火玉を打上げ筒にセットする事はだいたい花火工場で行ってしまいます。ですから、従事者の仕事は花火大会の当日に工場 で、花火玉をセットしてある花火筒を現場に運搬するために、トラックに積み込む所から始まります。
現場に到着すると、実際の作業が始まります。トラックから花火筒をおろして、打上げ現場に設置していきます。ここでは筒の固定や筒と 筒との導火線による接続、防火、防水などを行います。また仕掛花火(文字仕掛、ナイアガラ、小型煙火など)の設置や、電気点火の配線、 早打ちの準備なども昼間の仕事です。
いよいよ花火大会が開始されると、当然花火の点火や監視、防火、安全確保などが重要な仕事になります。花火大会終了後は後かたずけや 清掃、黒玉の確認などを行って終了になります。およそ朝9時くらいから夜11時くらいまでの、暑くて長い、そして厳しい仕事です。
花火の打ち揚げ従事者の仕事は、花火の仕事の中では華麗でメインの仕事ですが、しかし花火大会の主役ではありません。主役はやはり 花火なのです。でも予定通りに花火を打上げられたときの満足感は、言葉では表せません。






「煙火打ち揚げ従事者証」は花火の打ち揚げに従事する人は、全て取得し花火打上げの際には必ず携帯しなければなりません。日本煙火 協会がその会員の為に発行しています。つまり会員(花火業者)以外の個人等には発行しません 基本的には「煙火協会の会員である花火業者だけの仕事に従事する事ができる証明書」という事ができると思います。もちろんその他の 花火業者の了承があれば、その花火業者の仕事の従事もできることになります。
ここで注意しなければならないのが、従事者証を持つ人、個人が花火を打ち上げる事ができる訳では無い事です。花火業者の管理監督の 基に花火打ち上げができるのです。もちろん個人で花火(煙火)の売買はできません。(許可をとらないと火薬類取締法違反)
従事者証には「取扱免許保有者用手帳」と「甲手帳」、「乙手帳」と呼ばれる3種類があります。一般的に従事者に発行されるのは 「甲手帳」と「乙手帳」です。甲手帳は継続して花火打ち上げに従事する人のもので、乙手帳はある花火大会の日、一日だけ従事する人 のものです。

1ケあたり15g以下の玩具煙火は購入できますが、玩具花火を購入する様に小型煙火は購入できません。小型煙火を消費したいのであれば 花火業者に相談して、都道府県知事から火薬類消費許可を取得し、花火業者に頼んで消費してもらう事になります。実質不可能と考えて良い と思います。
中には、打ち上げ従事者証を小型煙火に添付して、見ず知らずのお客に販売している業者もあると聞きますが、従事者証の不正使用と考えて いいと思います。万一何らかの事故等が発生した場合は、販売したお店や煙火を買った人ともにかなりの責任を負うことになります。十分 注意してください。従事者証はあくまで、花火業者の責任で、その花火業者の仕事に従事する為のものです。従事者個人では火薬類の販売 や消費を行う事はできません。
火薬類取締法や煙火協会の手帳制度は、全てにおいて完璧ではありません。その曖昧である所を本来の意味とは違う風にとり、間違った事 を行ってしまう事はやはり危険な火薬を扱う者として、反省すべき事であると思います。火薬類を扱う場合は誰でも、火薬類取締法に 従う必要があります。特に第1条の「公共の安全を確保する」を忘れてはいけないと思います。

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